LESSON 08 ② 制作フェーズ 基本コンテンツ 読了目安 11分

企画立案・ネタ出し

「ネタが尽きる」のは、思いつきで企画しているからです。ネタは考えるものではなく、仕組みで出すもの。このレッスンでは、悩みの棚卸しから企画を機械的に量産する方法と、公開前に企画の勝率を判定する方法をまとめます。

🎯 このレッスンを終えたときの状態

01

企画の源泉は社内にすでに全部ある

動画の企画を考えようとすると、多くの方が「何か面白いこと」を探し始めます。しかし視聴者が求めているのは面白さではなく、自分の悩みが解決することです。そして貴社には、その悩みのリストがすでに蓄積されています。

問い合わせ・電話でよく聞かれること

同じ質問が5回来ていれば、それは確実に需要のあるテーマです。営業担当・受付に「今月よく聞かれた質問」を毎月5個もらう仕組みを作ってください。

商談で必ず説明していること

毎回説明していることは、動画にすれば商談時間の短縮にもなります。営業資料の目次がそのまま企画リストになります。

クレーム・誤解になりやすい点

誤解を先に解く動画は、信頼を大きく高めます。「〜だと思われがちですが」という切り口はクリック率も高めです。

お客様が契約後に驚いたこと

「もっと早く知りたかった」という声が出た内容は、そのまま強い企画になります。

社内では常識だが外では知られていないこと

業界人にとっての当たり前が、視聴者にとっては貴重な情報です。ここに一次情報の価値が眠っています。

競合で伸びていたテーマ(LESSON 02)

需要が証明済みのテーマです。自社の立場で語り直します。

「動画のネタが無い」のではなく、「社内にある情報を、まだネタとして拾っていない」だけです。

02

企画を30本量産する掛け算法

集めた悩みを、次の3軸で掛け合わせると、企画は機械的に量産できます。1時間で30本は現実的に出せます。

軸内容例
悩みの種類集めた質問・不安・誤解「見積もりが高い」「業者選びが不安」
場面・タイミング検討前/比較中/直前/契約後「相見積もりを取った直後」
切り口の型下の型リストから選ぶ「〜する前に見て」「よくある失敗5選」

切り口の型は、次の10種類をローテーションで使ってください。同じ悩みでも切り口を変えれば別の動画になります。

  • 失敗回避型:「〜でよくある失敗5選」「〜する前に必ず確認すること」
  • 判断基準型:「〜の選び方」「良い〜と悪い〜の見分け方」
  • 裏側公開型:「業者が言いたがらない〜の話」「実際の現場を見せます」
  • 比較型:「AとB、結局どっちがいいのか」
  • 数字提示型:「実際いくらかかるのか、内訳を全部出します」
  • 疑問回答型:「よく聞かれる質問に全部答えます」
  • 実演型:「実際にやってみます」「ビフォーアフター」
  • ニュース解説型:「〈制度改正〉で何が変わるのか」
  • 体験談型:「お客様の実例を紹介します」
  • 否定型:「〜はやめたほうがいい理由」(※攻撃的にならない範囲で)
03

企画の勝率を公開前に判定する5つの問い

出した企画すべてを作る必要はありません。次の5問で判定し、○が4つ以上のものから着手してください。

#問い○の条件
1その悩みを実際に検索している人がいるかYouTube検索で候補に出る/類似動画が伸びている
2サムネイルに書ける短い言葉になるか13文字以内で内容が伝わる
38〜15分の内容になるか見出しが3つ以上立つ
4自社にしか出せない中身が1つ以上あるか実例・数字・現場・立場のどれかがある
5見終わった人が次に取る行動が明確か関連動画か問い合わせに繋がる

尺は8〜15分を基準に

短すぎると総視聴時間が伸びず、長すぎると維持率が落ちやすくなります。Youスタでは8〜15分を基準にしています(ショート動画は別設計です)。内容が薄いまま尺を伸ばすのは逆効果なので、中身が5分で終わるなら5分で構いません。

04

企画ストック表(運用テンプレート)

企画は都度考えるのではなく、常に20本以上ストックしておく状態を作ります。撮影日にまとめて数本撮れるようになり、制作コストが大きく下がります。

📋 企画ストック表

| # | 仮タイトル | 悩み | 場面 | 切り口の型 | 判定(○の数) | 自社ならではの中身 | 状態 |
|---|-----------|------|------|-----------|------------|------------------|------|
| 1 |           |      |      |           |    /5      |                  | 未着手 |
| 2 |           |      |      |           |    /5      |                  | 台本中 |
| 3 |           |      |      |           |    /5      |                  | 撮影済 |

【状態の区分】未着手 → 台本中 → 撮影済 → 編集中 → 公開待ち → 公開済
【運用ルール】
・毎月1回、ストックが20本を下回っていたら補充する
・営業/受付から毎月5件、実際に聞かれた質問を回収する
・公開済の動画で反応が良かったものは、切り口を変えて再企画する
⚡

ここだけ押さえれば伸びやすくなる

  • 1 ネタは考えない。社内にすでにある質問・誤解・実例を回収する仕組みを作る。
  • 2 「悩み × 場面 × 切り口の型」の掛け算で、1時間に30本の企画が出せる。
  • 3 5つの問いで判定し、○が4つ以上の企画から着手する。全部作ろうとしない。
  • 4 企画ストックを常時20本以上に保つ。撮影のまとめ撮りができるようになり、制作コストが半分になる。
  • 5 反応が良かった動画は、切り口を変えて何度でも作り直す。当たったテーマは掘るのが正解。
⚠️

よくある失敗と回避法

✕ 思いつきで毎回ゼロから考える

担当者の負担が大きく、品質も安定しません。ストック運用に切り替えると、企画会議が15分で終わります。

✕ 社内が話したいことだけを企画にする

視聴者の悩みから始めてください。伝えたいことは、その中に混ぜ込みます。

✕ 1本に複数テーマを詰め込む

「あれもこれも」と入れた動画は、タイトルも付けられずCTRも維持率も落ちます。分けて2本にしてください。

✕ 当たった企画を放置する

伸びた動画は需要の証明です。続編・別角度・最新版と、最低3回は展開してください。

✅

実行チェックリスト

※ チェック状態はこの端末に保存されます

  • 社内から悩み・質問を20件以上回収した
  • 掛け算法で企画案を30本出した
  • 5つの問いで判定し、着手順を決めた
  • 企画ストック表を作り、共有した
  • 営業・受付から毎月質問を回収する仕組みを依頼した