企画の源泉は社内にすでに全部ある
動画の企画を考えようとすると、多くの方が「何か面白いこと」を探し始めます。しかし視聴者が求めているのは面白さではなく、自分の悩みが解決することです。そして貴社には、その悩みのリストがすでに蓄積されています。
問い合わせ・電話でよく聞かれること
同じ質問が5回来ていれば、それは確実に需要のあるテーマです。営業担当・受付に「今月よく聞かれた質問」を毎月5個もらう仕組みを作ってください。
商談で必ず説明していること
毎回説明していることは、動画にすれば商談時間の短縮にもなります。営業資料の目次がそのまま企画リストになります。
クレーム・誤解になりやすい点
誤解を先に解く動画は、信頼を大きく高めます。「〜だと思われがちですが」という切り口はクリック率も高めです。
お客様が契約後に驚いたこと
「もっと早く知りたかった」という声が出た内容は、そのまま強い企画になります。
社内では常識だが外では知られていないこと
業界人にとっての当たり前が、視聴者にとっては貴重な情報です。ここに一次情報の価値が眠っています。
競合で伸びていたテーマ(LESSON 02)
需要が証明済みのテーマです。自社の立場で語り直します。
「動画のネタが無い」のではなく、「社内にある情報を、まだネタとして拾っていない」だけです。
企画を30本量産する掛け算法
集めた悩みを、次の3軸で掛け合わせると、企画は機械的に量産できます。1時間で30本は現実的に出せます。
| 軸 | 内容 | 例 |
|---|---|---|
| 悩みの種類 | 集めた質問・不安・誤解 | 「見積もりが高い」「業者選びが不安」 |
| 場面・タイミング | 検討前/比較中/直前/契約後 | 「相見積もりを取った直後」 |
| 切り口の型 | 下の型リストから選ぶ | 「〜する前に見て」「よくある失敗5選」 |
切り口の型は、次の10種類をローテーションで使ってください。同じ悩みでも切り口を変えれば別の動画になります。
- 失敗回避型:「〜でよくある失敗5選」「〜する前に必ず確認すること」
- 判断基準型:「〜の選び方」「良い〜と悪い〜の見分け方」
- 裏側公開型:「業者が言いたがらない〜の話」「実際の現場を見せます」
- 比較型:「AとB、結局どっちがいいのか」
- 数字提示型:「実際いくらかかるのか、内訳を全部出します」
- 疑問回答型:「よく聞かれる質問に全部答えます」
- 実演型:「実際にやってみます」「ビフォーアフター」
- ニュース解説型:「〈制度改正〉で何が変わるのか」
- 体験談型:「お客様の実例を紹介します」
- 否定型:「〜はやめたほうがいい理由」(※攻撃的にならない範囲で)
企画の勝率を公開前に判定する5つの問い
出した企画すべてを作る必要はありません。次の5問で判定し、○が4つ以上のものから着手してください。
| # | 問い | ○の条件 |
|---|---|---|
| 1 | その悩みを実際に検索している人がいるか | YouTube検索で候補に出る/類似動画が伸びている |
| 2 | サムネイルに書ける短い言葉になるか | 13文字以内で内容が伝わる |
| 3 | 8〜15分の内容になるか | 見出しが3つ以上立つ |
| 4 | 自社にしか出せない中身が1つ以上あるか | 実例・数字・現場・立場のどれかがある |
| 5 | 見終わった人が次に取る行動が明確か | 関連動画か問い合わせに繋がる |
尺は8〜15分を基準に
短すぎると総視聴時間が伸びず、長すぎると維持率が落ちやすくなります。Youスタでは8〜15分を基準にしています(ショート動画は別設計です)。内容が薄いまま尺を伸ばすのは逆効果なので、中身が5分で終わるなら5分で構いません。
企画ストック表(運用テンプレート)
企画は都度考えるのではなく、常に20本以上ストックしておく状態を作ります。撮影日にまとめて数本撮れるようになり、制作コストが大きく下がります。
📋 企画ストック表
| # | 仮タイトル | 悩み | 場面 | 切り口の型 | 判定(○の数) | 自社ならではの中身 | 状態 | |---|-----------|------|------|-----------|------------|------------------|------| | 1 | | | | | /5 | | 未着手 | | 2 | | | | | /5 | | 台本中 | | 3 | | | | | /5 | | 撮影済 | 【状態の区分】未着手 → 台本中 → 撮影済 → 編集中 → 公開待ち → 公開済 【運用ルール】 ・毎月1回、ストックが20本を下回っていたら補充する ・営業/受付から毎月5件、実際に聞かれた質問を回収する ・公開済の動画で反応が良かったものは、切り口を変えて再企画する
ここだけ押さえれば伸びやすくなる
- 1 ネタは考えない。社内にすでにある質問・誤解・実例を回収する仕組みを作る。
- 2 「悩み × 場面 × 切り口の型」の掛け算で、1時間に30本の企画が出せる。
- 3 5つの問いで判定し、○が4つ以上の企画から着手する。全部作ろうとしない。
- 4 企画ストックを常時20本以上に保つ。撮影のまとめ撮りができるようになり、制作コストが半分になる。
- 5 反応が良かった動画は、切り口を変えて何度でも作り直す。当たったテーマは掘るのが正解。
よくある失敗と回避法
✕ 思いつきで毎回ゼロから考える
担当者の負担が大きく、品質も安定しません。ストック運用に切り替えると、企画会議が15分で終わります。
✕ 社内が話したいことだけを企画にする
視聴者の悩みから始めてください。伝えたいことは、その中に混ぜ込みます。
✕ 1本に複数テーマを詰め込む
「あれもこれも」と入れた動画は、タイトルも付けられずCTRも維持率も落ちます。分けて2本にしてください。
✕ 当たった企画を放置する
伸びた動画は需要の証明です。続編・別角度・最新版と、最低3回は展開してください。
実行チェックリスト
※ チェック状態はこの端末に保存されます
- 社内から悩み・質問を20件以上回収した
- 掛け算法で企画案を30本出した
- 5つの問いで判定し、着手順を決めた
- 企画ストック表を作り、共有した
- 営業・受付から毎月質問を回収する仕組みを依頼した
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