LESSON 02 ① 戦略・企画フェーズ 基本コンテンツ 読了目安 11分

チャンネル分析・競合調査

ゼロから正解を考える必要はありません。YouTubeには「すでに伸びた事実」が数字として全部公開されています。このレッスンでは、競合チャンネルから勝ち筋を抜き出し、自社が入り込める余地(ポジション)を見つけるための調査手順を、そのまま実行できる形でまとめます。

🎯 このレッスンを終えたときの状態

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競合とは「同業他社」ではなく「同じ視聴者の時間を奪う相手」

調査を始める前に、競合の定義を正しておきます。YouTubeにおける競合は同業他社ではありません。自社の見込み客が、YouTubeを開いたときに実際に見ているチャンネルすべてが競合です。

たとえば工務店であれば、競合は他の工務店だけでなく、住宅系インフルエンサー、DIY系、不動産投資系、暮らし系Vlogまで含まれます。視聴者の可処分時間を取り合っている相手を見ないと、勝ち筋を見誤ります。

見るべき競合の3分類

①同業チャンネル(同じサービスを扱う)/②同テーマチャンネル(業種は違うが同じ悩みを扱う)/③同ターゲットチャンネル(テーマは違うが見ている人が同じ)。この3種類を混ぜてリスト化すると、企画の幅が一気に広がります。

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競合リストの作り方(30分で10件)

  1. 1

    見込み客が使う検索語を10個書き出す

    社内用語ではなく、視聴者が実際に打ち込む言葉で書きます。「(悩み)+ 方法」「(サービス名)+ 選び方」「(地域)+(業種)」など。この10個がそのまま企画の種にもなります。

  2. 2

    YouTube検索で上位に出るチャンネルを控える

    検索結果の上位20本を見て、チャンネル名・登録者数・公開日を記録します。同じチャンネルが複数回出てくる場合、そこが最重要の競合です。

  3. 3

    関連動画・おすすめから横に広げる

    上位動画を1本再生し、右側(スマホでは下部)の関連動画に出てくるチャンネルを追加します。ここに出るチャンネルは、YouTube自身が「同じ視聴者向け」と判断している相手です。

  4. 4

    フィルタで「今伸びているか」を確認する

    検索結果のフィルタで期間を「今月」「今年」に絞り、直近で伸びているチャンネルを特定します。過去の実績だけで判断すると、すでに落ち目の型を真似することになります。

  5. 5

    10件をシートに整理する

    登録者数/投稿頻度/平均再生数/直近の伸びている動画3本、をまとめます。ここまでで調査の土台が完成です。

記録項目見る場所使いどころ
登録者数チャンネルトップ自社が現実的に戦える規模帯かの判断
投稿頻度動画タブの公開日必要な運用体制の見積もり
平均再生数動画タブの直近10本そのテーマの需要規模の把握
伸びた動画(平均の3倍以上)動画タブを「人気の動画」で並べ替え勝ち筋テーマの特定。最重要項目
サムネの型動画タブの一覧表示自社が差をつけられる見た目の余地
03

「なぜ伸びたか」を4つの角度で言語化する

伸びた動画を眺めるだけでは学びになりません。次の4項目に分解して記録すると、そのまま自社の企画に転用できます。

誰の、どの場面の悩みか

「家を建てたい人」ではなく「見積もりが出てきて高いと感じた瞬間の人」まで具体化します。ここが細かいほど刺さります。

タイトルでどんな約束をしているか

『〜の落とし穴5つ』『〜する前に必ず見て』など、視聴者が得られるものの提示のしかたを写し取ります。

サムネで何を1つだけ伝えているか

伸びているサムネはほぼ例外なく要素が少ないです。文字数・写真の有無・表情を記録します。

冒頭30秒で何をしているか

実際に再生して確認します。結論の先出し/失敗談/視聴者の代弁など、型が見えてきます。

調査のゴールは「真似すること」ではなく、需要が証明されているテーマを見つけることです。テーマは借りて、中身は自社の一次情報で差をつけます。

04

空きポジションの見つけ方

10件の調査が終わると、必ず「誰もやっていないが、需要はありそうな領域」が見えてきます。次の観点で探してください。

  • 深さの空き:みんな入門編ばかり出していて、実務レベルの話が無い(またはその逆)
  • 対象者の空き:初心者向けは多いが、経験者・法人向け・地域限定が無い
  • 形式の空き:解説動画ばかりで、実際の現場・ビフォーアフター・密着が無い
  • 語り手の空き:一般論を話す人は多いが、実際にやっている当事者が語っていない
  • 更新の空き:情報が古いまま伸び続けている動画がある(最新版を出す余地)

⚠ 「競合が少ない=チャンス」とは限りません

誰もやっていない領域は、単に需要が無いだけの場合もあります。空きを見つけたら必ず「その言葉で検索している人がいるか」「近いテーマで伸びている動画があるか」の2点で裏を取ってください。

05

そのまま使える競合調査シート

以下をスプレッドシートに貼り付けて使ってください。MTGでもこの形式で共有いただくと、その場で企画に落とし込めます。

📋 競合調査シート(コピーして使用)

【調査日】2026/  /
【自社チャンネル】
【想定視聴者が使う検索語(10個)】
 1.
 2.
 …

■ 競合チャンネル一覧
| # | チャンネル名 | 分類(同業/同テーマ/同ターゲット) | 登録者 | 投稿頻度 | 平均再生 | 直近の伸びた動画 |
|---|------------|------------------------------|-------|---------|---------|----------------|
| 1 |            |                              |       |         |         |                |
| 2 |            |                              |       |         |         |                |

■ 伸びた動画の分解(3本以上)
・動画タイトル:
  - 誰の、どの場面の悩みか:
  - タイトルの約束:
  - サムネで伝えている1つ:
  - 冒頭30秒の型:
  - 自社で転用するなら:

■ 見つけた空きポジション(1つに絞る)
・空きの種類(深さ/対象者/形式/語り手/更新):
・そこに需要がある根拠:
・自社が勝てる理由(一次情報・実績・人):
⚡

ここだけ押さえれば伸びやすくなる

  • 1 競合=同業他社ではなく同じ視聴者の時間を取り合う全チャンネル。ここを広く取ると企画の幅が変わる。
  • 2 調べるのは「伸びた動画」だけ。平均の3倍以上再生されている動画に、そのテーマの需要が全部出ている。
  • 3 テーマは借りて、中身は自社の一次情報で差をつける。需要の証明済みテーマ × 自社にしか出せない中身が最強の組み合わせ。
  • 4 空きポジションは「誰もやっていない」だけでは不十分。需要の根拠とセットで確認する。
  • 5 調査は一度で終わらせず、月1回更新する。上位の顔ぶれは半年で入れ替わる。
⚠️

よくある失敗と回避法

✕ 大手チャンネルだけを見てしまう

登録者10万超の作り方は、体制も予算も前提が違います。参考にすべきは登録者1,000〜3万人帯で今伸びているチャンネルです。

✕ チャンネル単位でしか見ない

伸びているのはチャンネルではなく個別の動画です。必ず動画単位、それも平均の3倍以上伸びた動画を見てください。

✕ サムネを丸ごと真似する

配色や構図の考え方は参考にすべきですが、丸写しは自社の識別性を失わせます。要素の数と情報量の設計だけを借りてください。

✕ 調査したまま企画に反映しない

調査シートの最下段「自社で転用するなら」を必ず埋めてください。ここが空欄だと調査時間がまるごと無駄になります。

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実行チェックリスト

※ チェック状態はこの端末に保存されます

  • 検索語を10個書き出した
  • 競合チャンネルを10件、3分類でリスト化した
  • 伸びた動画を3本以上、4つの角度で分解した
  • 空きポジションを1つに絞り、需要の根拠を確認した
  • 転用する企画案を3つ書き出した