見る順番を固定する(この順以外で見ない)
最初から細かいテロップの誤字を指摘し始めると、構成の問題を見落とします。大きい順に見るのが鉄則です。
-
1
① 冒頭30秒だけを見る
ここが弱ければ、他がどれだけ良くても数字は出ません。挨拶が長くないか、この先を見る理由が提示されているかだけを判定します。
-
2
② 1.5倍速で全編を通す
細部ではなく、話の流れとテンポを見ます。「ここで飽きた」と感じた箇所に時間をメモします。ここが実際の離脱ポイントとほぼ一致します。
-
3
③ 音声だけで聞く(画面を見ない)
聞き取りづらい箇所・BGMが大きい箇所が明確になります。作業しながらの「ながら視聴」の再現でもあります。
-
4
④ 音を消して見る(画面だけ)
テロップだけで内容が追えるか、画面が単調な区間はないかを判定します。
-
5
⑤ 最後に細部(誤字・表記ゆれ・尺)
ここで初めて細かい指摘に入ります。①〜④で修正が入る場合、細部の指摘は修正後にまとめて行ったほうが効率的です。
伝わるフィードバックの型
「なんかイマイチ」は、担当者にとって最も対応しづらい指摘です。次の4点をセットで伝えると、修正が一度で終わります。
| 要素 | 内容 | 例 |
|---|---|---|
| ① 場所 | タイムコードで指定 | 「3:42〜3:58」 |
| ② 症状 | 何が起きているか(事実) | 「話が急に別の話題に飛んでいる」 |
| ③ 理由 | なぜ直すのか(視聴者視点) | 「ここで話の繋がりが切れて離脱しやすい」 |
| ④ 指示 | どうしてほしいか(具体的に) | 「『ここまでが〜、次は〜』という転換の一言を挿入」 |
📋 フィードバック記入フォーマット
【動画】 【確認者】 【確認日】 ■ 総合判定: 公開可 / 軽微な修正で公開可 / 要修正 ■ 良かった点(必ず2つ以上書く) ・ ・ ■ 修正依頼(優先度順) | 優先 | 場所(TC) | 症状 | 理由 | どうしてほしいか | |-----|---------|------|------|----------------| | 高 | | | | | | 中 | | | | | | 低 | | | | | ■ 今回の学び(次回のルールに追加するもの) ・
良かった点を必ず2つ書く
指摘だけを送り続けると、担当者は「何が正解か」の判断基準を持てないままになります。良かった点を具体的に伝えることは、次回以降の再現性を作る作業です。感情面の配慮ではなく、実務上の効率のためにやってください。
チェック項目(公開判定リスト)
| 観点 | 確認内容 | 判定 |
|---|---|---|
| 冒頭 | 挨拶が10秒以内/結論の先出しがある/この先を見る理由が提示されている | □ |
| 構成 | 1本1テーマ/見出しごとに結論が先/話題転換の一言がある | □ |
| 自分ごと化 | 視聴者を主語にした表現が5回以上/自社の話が連続30秒以上続かない | □ |
| 音声 | 聞き取りやすい/BGMが声を邪魔していない/音量差がない | □ |
| テロップ | 誤字なし/表記が統一されている/画面外に出ていない | □ |
| 画面 | 単調な区間が30秒以上続かない/図・資料が適切に入っている | □ |
| 終盤 | まとめがある/次の動画の案内が1本だけ/最後10〜20秒に余白がある | □ |
| 権利 | 使用素材・BGMのライセンス確認済み/映り込みに問題がない | □ |
| 表現 | 個人攻撃・断定的な効果の保証・誤解を招く表現がない | □ |
⚠ 表現面のチェックは必ず行ってください
医療・健康・金融・法律などの分野では、効果を断定する表現や誤解を招く表現が問題になる場合があります。公開前に、業種特有の表現ルールに沿っているかを社内で確認してください。判断に迷う場合は、MTGでご相談いただければ一緒に確認します。
同じ指摘を二度しないための仕組み
毎回同じ指摘をしている場合、それは担当者の問題ではなくルールが明文化されていない問題です。指摘を「その場の修正」で終わらせず、次の形に変換してください。
-
1
指摘を1行のルールに書き換える
「BGMが大きい」→「BGMは音声より明確に小さい音量にする」のように、次回そのまま使える形にします。
-
2
編集指示書に追記する
LESSON 12の指示書に追記すれば、次回から指摘不要になります。
-
3
3回同じ指摘が出たら、テンプレート側を直す
個別の注意ではなく、テンプレートや素材そのものを修正します。仕組みで防ぐのがいちばん確実です。
フィードバックのゴールは、その動画を直すことではなく、次の動画で同じ指摘が不要になることです。
ここだけ押さえれば伸びやすくなる
- 1 確認は大きい順(冒頭 → 流れ → 音 → 画面 → 細部)。誤字から見始めると構成の問題を見落とす。
- 2 1.5倍速で通し見して「飽きた箇所」をメモする。そこが実際の離脱ポイントとほぼ一致する。
- 3 指摘は場所・症状・理由・指示の4点セット。「なんかイマイチ」は伝わらないし直らない。
- 4 良かった点を必ず2つ伝える。何が正解かが分かると、次回の品質が自動的に上がる。
- 5 同じ指摘が3回出たら、人ではなくテンプレートを直す。仕組みで防ぐのが最短。
よくある失敗と回避法
✕ 感想だけを伝える
「なんとなく重い」では直しようがありません。タイムコードと具体的な指示に翻訳してください。
✕ 細部から指摘し始める
誤字を直した後で構成の修正が入ると、作業がまるごとやり直しになります。
✕ 修正依頼に優先度を付けない
全部同じ重さで並ぶと、時間切れのときに重要な修正が残ります。高・中・低を必ず付けてください。
✕ 毎回同じ指摘を繰り返す
指示書やテンプレートを更新すれば、その指摘は二度と不要になります。
実行チェックリスト
※ チェック状態はこの端末に保存されます
- 確認する順番(大きい順)を社内で共有した
- フィードバック記入フォーマットを用意した
- 公開判定リストで全項目を確認した
- 今回の指摘を編集指示書に1行ルールとして追記した
- 表現面(業種特有のルール)の確認を行った
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